山頂のトイレ
【富士山】
外国人からも人気が高い、日本が世界に誇る美しい山ですが、トイレに関しては綺麗に整備されていないことが深刻な問題となっています。
富士山には、日本人も外国人も含めて、年間約30万人が訪れます。多くの利用者がいるにも関わらず、登山者が利用する山小屋のトイレから、山肌にダイレクトに流されていくのです。大小便は地中にしみこんでいくのですが、トイレットペーパーは地表に残ってしまいます。これが山肌に連なって残り、遠目で見ると、白い川のように見えるのです。この白い部分が雪のようにも見えるので、残雪川と呼ばれることもあります。
最近では、この問題がやっと見直され、微生物が排泄物を分解するバイオトイレが使われたり、登山者に携帯用トイレを持参するよう呼びかけるなどの活動が行われています。
【スイス】
一方スイスの場合は、3000メートルを超えるような高地でも、水洗トイレがしっかり完備されている場合も多く見受けられます。それ以上の高地になると、水を使わない、工夫されたトイレがあります。
とある山頂のホテルには、便器内に黒いビニール袋が設定されています。この袋の中に大便をして、ボタンを押すと熱い鉄棒が袋をはさみ、完全密封します。そして袋が引き下げられ、新しい袋がセットされるという仕組みです。このビニール袋はソーセージのように連なっていて、全部使い切ると登山電車やリコプターで地上に運ばれて処理されます。